POISON TEACHER
第9章 優しい男は優しくしてる自分を愛してる
『タカシ……!
私は、タカシのことが
ホントに、ホントに………、
大好きだから!!』
タカシは驚いた。
かなりとまどった。
『あゆみ…、
お前の気持ちは受け取ったよ
……でも、』
あゆみは、タカシの肩を大袈裟に叩き
『愛実ちゃんを泣かしたら
幼なじみの私が絶対許さないからね!!』
『うっ、……うん!!』
『あゆみ……、
今までで一番身に染みたぜ!!』
溝坂にとっての最高級の誉め言葉だ!
溝坂たちは、
夕日を前にして背中が黒く見えながら
坂をくだり帰っていくのだった。