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拓真は、
不機嫌気味に愚痴った。

『どうしてアイツは、
いっつも意地をはってんだ!!
俺に話したらどうなんだ。』


理恵も『マジメなイメージがあったけど
そうじゃないんだね
人は見かけによらないね。』


『アイツはああ見えて、自分１人で苦しみを抱えてて、強がってんだ！!』


拓真は麗奈について
そう言及した。


タカシは『苦しいときこそ、
友達や彼氏に頼るべきなんだよ。』


『お嬢様育ちでプライド高くて、
皆に迷惑かけまいと、１人で頑張ってんの、
俺は見てらんねえよ。』


拓真は麗奈の心境を直感なからも
薄々勘づいていた。

理恵は、何でわかるのか気になっていた。


『よく彼女のことわかるわね』


『そりゃあ…、お袋が１人で体張ってんの知ってっから、
アイツがお袋に似てたから
好きになったんかもな……』

『おぉーっ!!』

っと、かなり盛り上がった。


ところが、この盛り上がった空気は
一気にピークに達し、
重い空気になり始めた。