
POISON TEACHER
第11章 集団リンチする連中は、一人じゃ何もできねえ臆病者の集まりだ
教頭が標的にしたのが、
漆島一樹(うるしまかずき)
漆島一樹は、顔に古傷があり、
無口で無表情。
そして、その古傷は、不良とのケンカであるとの噂で、
不良生徒として四組の生徒にも恐れられている。
『きさま……、よくぬけぬけと学校に来やがって、いい気になるなよ。
お前は、この学校にはふさわしくない
ゴミ以下だ!!
誰もお前に味方するやつなんて、
いないぞ……!』
冷静だった。漆島も堪忍袋の緒が切れてきた。
『おい………!!
いい加減にしろよ!!
人を勝手に不良だの決めつけんなよ!!』
『何を言ってるんだね?
一度悪いことしたやつが
そんな大口を叩くんじゃない!!
貴様は、たとえ卒業できたとしても
居場所なんかありゃしないよ!!
お前みたいなのが、反省したふりして、
悪いこと繰り返すばっかり何だよ!!』
漆島は、怒りを示しながらも、
反論できずにいた。
四組の空気は重くなる一方、
