POISON TEACHER
第12章 男を体で落とそうとするのは、頭腐った女の愚問だ
溝坂は七海を庇い、
血を流しながら
ナイフを手で直接押さえつけた。
『麗香………!!!!
これ以上自分を苦しめ…………、
罪を重ねんじゃねえ!!!!』
溝坂は痛みをこらえながら
麗香を説得する。
『男なんかな…………、
いくらでも転がってる!!!!
たった一度傷ついたから
何なんだ?
女として………ハアッ、
扱われなくてなんだ……………ハアッ!!
てめぇは………小っちぇんだよ!!!!』
麗香は溝坂の訴えてる目に
恐怖を感じ始め、
手から震えが溝坂に伝わってきた。
『こんなことしたって…………
……………むなしいだけた!!
……………どんなにつらくても、
ハアッ……ハアッ!!
お金を多く積んだって………
安らぎは買うことができねぇ!!』
溝坂は苦しみながらも、
笑顔を絶やさなかった。
『……………………!!!!』
麗香は涙が大粒に溢れ
今まで自分のやって来た
罪を重く感じ後悔をし、
泣き崩れた!!!