POISON TEACHER
第13章 いい人なんて空気の粒々みたいに何もない存在!
あゆみたちは、英太と、愛実を含めて
放課後
石井に恋愛の特訓をさせた。
『今日から恋愛講座を開きたいと
思います。!!』
『まず、どうやってアプローチ
するのか?』
理恵は石井に問いかける
『ぼ、…僕と付き合って………下さい!!』
『甘いわ………!!!
弱々しい!!
しかも、そんなの早すぎよ!!』
『そうよ、例えば
しおりちゃんはK- pop が好きなのよ!』
『なにそれ?』
石井は音楽に意外と疎く
リエやカナ、愛実はイライラして、
『あのね!!そんなのも知らないの
韓流!!韓流ポップの略よ!!』
(おいおい、
韓流じゃなくて、コーリアンだから!!)
タカシと英太は心の中で
突っ込んだ!!
理恵たちはイヤホンを
石井につけさせて、
少女時代や東方神起、
KARA の曲を無理矢理聴かした。
男性陣は呆れて、
『もう趣旨から完全に
外れてるよ!!』
『でも、何か言いにくいから
どうしょうもない』
『哀れな…………!!』
黙って見るしかなかった。