
POISON TEACHER
第3章 外へ出たら上も下も糞もない。
溝坂大輝だった。
『何だよ慶一。
まだ一時間目も始まってねぇのによ。』
『うるせぇっ!
先公に話したってムダだし
どうせ『ダメだ!』とか『大丈夫心配すんな』っていってる結果どうにもなんねえんだよ!』
『そんなん急に言われてもわかんねえよ』
溝坂は
冷淡に対応した
『どけよ!クソ先公』
溝坂は言う通りに道を開けた。
そして、慶一にこう呟く。
『慶一!!
そんなことしたってどうにでもならねぇぞ。
お前はただ
逃げてるだけだ。
強がってるだけだ。』
慶一は黙って走り去った。
