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POISON TEACHER

第3章 外へ出たら上も下も糞もない。



『でもその人だって証拠がないんでしょ?』


英太は
ある決心をする。


『だったら慶くんに真相を聞くか

夜学校に入って張り込むしかないな。』

他の四人は正直不安そうだったが
慶一を救うためにはそれしかないと思い

英太の意見に異存はなかった。



五人は、慶一の家に訪れた。


慶一のお母さんが出てきた。


『わざわざ心配しに訪れてきて
ありがとうね。


まぁ、この事は
既に知っていましたよ。』


『どうして知ってるんですか?』



『担任の溝坂先生があなたたちと同じように心配して家庭訪問にきてたの。


あの先生は
慶一が先輩達からイジメられてる事を私に言ってくれたの。』


『他にどんな事を話されたのですか?』


慶一のお母さんは
詳しい経緯を説明してくれた。


溝坂は家庭訪問に訪れた


慶一のお母さんは最初
突然の家庭訪問に驚いたようだ。


事の真相を告げられ驚いたようだが
同時にホッとしたそうだ。


溝坂は子供の接し方についてアドバイスした


『とにかくその事については、決して触れてはいけません。特に母親はそういった地雷を踏んではいけません。
そこさえ注意しておけば
家庭問題は大丈夫!』


それでも母親として心配は消えなかったが


『お母さん、どうぞご安心ください
この問題は慶一くん本人が解決しなければ意味がありません。
私に出来ることは
慶一くんに背中を押し、手助けする事です。

教師ってのはそんなもんです。』

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