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POISON TEACHER

第24章 真夜中は人の心を邪悪に掻き立たせる


『それは、自分で決めることだっ!!』



知恵は溝坂の言葉のメッセージを理解し
溝坂を段々と信用していった。



『先生…………、
私、もっとあなたみたいな人に
出会ってたら、

こんなひどい目にあわなかったのに…』



『どういうことだ?』



『私は辛かった。
こんな仕事………、

去年の夏に父親の会社が倒産して、
就職口を探そうとしたけど、
全然みつからなくて、
私の授業料が払えなくなり、
お酒を飲んでばかりだった。



私がそれを止めたら
『お前が私立なんて高い金払わなきゃ
なんねえんだ
バイトくらいして稼げっ!!』

普通のバイトでも、生活費に
どうしても充てられなかったから、
年齢を偽証して、ホステスとして
働いてきたの、


その仕事も嫌だったわ、
ヤクザたちにビクビクしたり、
男と一方的で、コンドームなしで
ヤらされそうになったりと
何で私がこんな目にあわなきゃ
いけないのって


泣きながら考えてた………



ウッ、ウウッ………』


溝坂は隙間から腕を出し、
知恵の頭を撫でたっ!!

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