
POISON TEACHER
第26章 もし高校野球の監督に毒舌教師がなったら……(前編)
職員室に入ってきた
溝坂と門田は
教職員たちの嫌な空気を
感じ取っていた。
しかし、なぜか皆の視線が
門田へ集中していった。
そして、五十嵐教頭から
呼び出しを喰らった。
『君はしばらくの間
謹慎処分を下すっ!!』
『そっ、そんなっ………、
一体私が何をしたというのですか!?』
『気の毒だが、
実は野球部の三年生が
飲酒…、そして喫煙してることが
新聞や雑誌に載せられたのだ!!
これは我が桜庭高校の名誉にも
関わるっ!!
責任上、しばらくの間
自宅謹慎となる』
『……………………………』
門田は頭が真っ白なくらい
ショックを受けていた。
『待ちやがれっ!!
ハゲ教頭っ!!』
五十嵐教頭は
いつものように怒らず平静だった。
『なんだね溝坂君?
この事に物申す気かね!?』
