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POISON TEACHER

第26章 もし高校野球の監督に毒舌教師がなったら……(前編)


そこに、生物の御手洗が
教頭に理想の教育を述べたのだ。



『そもそも、我が校は、
勉学に一生懸命励む校訓だった。


いい大学に出て、



いい会社に入り、



そこで一生懸命働くことこそ
素晴らしい生き方で、



私が抱えた教育の理想だった!』




『しかし、
その理想は、
高度経済成長だったからこそ
優秀な生徒を輩出できたっ、



だが、石油危機……、



そして
あのバブル崩壊により、
現在までの日本経済に
大きな打撃を与えたっ!!



リストラやグローバル化っ!!



非正規雇用に派遣社員と
優れた生徒が輩出出来ない現状があるっ!!


そこで、補習を強化しようと思うっ!!』





『おおっ、教頭どのっ
素晴らしい計画じゃっ、



わしら老いぼれ教師どのの
力を発揮するときが来ましたぞっ!!



あの生意気な若造教師
溝坂なんぞ疫病神じゃ!』


二人は理想の教育を
目指し計画を立てていた。

目の上のたんこぶみたいな
存在の溝坂と門田を
陥れようとしている。



『門田は、溝坂程ではないが、
非常にムカつく野郎だ


勉学よりも野球の特訓をさせ
わが校の進学率、名誉を傷つけた!!』


『溝坂は、野球の経験もない
三年生のいない

一、二年生だけの
新しいチームがうまくまとまらず


責任を問って、クビという
大作戦だっ……!!』



フハハハハッ!!



二人は職員室で大笑いをした。




しかし、職員室のどこかの机の下に
盗聴機により、




『そういうことかっ……!!』

筧はパソコンから全ての陰謀を
盗聴し、聴いていた。

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