POISON TEACHER
第4章 平面だけの世界は1番つまらない
ビラを大量印刷したのは、伊達筧だった。
『片石先生
あなたは、生徒をなめすぎだよ。』
『ど…、溝坂!?』
溝坂が手を壁に支え、足を斜めの格好をした。
実は片石は
没収したものを私物化し、それを色んな店で売っていたのだ。
『先生
あんたもバカだな
俺のノートパソコンを私物化したのが間違いだったな。』
実は、筧はハッキングする技術力があった。
自身のノートパソコンということもあり、セキュリティやパスワードも把握しており、容易にハッキングできた。
そして、あらゆる店から、片石が生徒から没収したものを売っていたという証拠を掴んだ。
片石は追い詰められ、ガクッと膝をついた。
『先生……
僕のノートパソコンを返してください。
でないと、またばらまきますよ。』
『ウッ…ウウッ!!
ちくしょう!!』
片石の悔しそうな顔を見て、皆は心がスッキリとした。