
POISON TEACHER
第26章 もし高校野球の監督に毒舌教師がなったら……(前編)
溝坂はノックの練習をするため
バット持ち、ボールを打とうとしたが
空振りばかり、
たとえ当たったとしても、
ボールは後ろに飛んでってしまう
『……………………』
あまりの下手さに
佐久間は溝坂の代わりに
バッターになろうとしたが、
『溝坂せんせ、
………いや、
溝坂監督っ!!
私が代わりに打ちますっ!!』
佐久間はバットに
手を出した途端、
溝坂はバットを振りほどき
拒否をした。
『監督っ!!
なぜですかっ!?』
『バカヤローっ!!
黙って球拾うのが選手だろうがっ!!』
溝坂は、ノックのバッターを
したかったのだ。
『監督っ、
確かにそれは間違ってはいません!!
……しかし、
こっちにボールが来なかったら
練習の意味がありませんっ!!』
『意味があるにきまってるだろ!?
いいから、
黙ってポジションにつけっ!!』
『…………っ、
わ………、
わかりましたっ!!
どうぞ続けてくださいっ!』
四組の皆は
溝坂の指導に不安を感じていた。
『大丈夫なのかな……、
先生………!!!』
