
POISON TEACHER
第27章 もし高校野球の監督に毒舌教師がなったら……(後編)
打順はポジション順となっている。
その理由は
溝坂は『めんどくさい』という理由で
分かりやすいポジション順に
打順表を提出したのだ。
松江はバットを持ち出し、
打席についた。
青海のピッチャーは
豪速球を武器とする
高江幸三郎
松江は初めての試合で
いきなりトップバッターという
今までにない緊張感に
見まわれていた。
次のバッター上村は
控えでサークルボックスで
その様子を見ていた。
高江はいきなり
ど真ん中のストーレートの
豪速球を投げた
バシッ…………、
『ストライクッ!!』
松江は豪速球の速さのあまり
バットも振れないほど、
怯えていた。
高江は容赦なく
豪速球を放ち出し、
松江はバットを振るが
あまりにも早く振り遅れ、
ツーストライクとなり
いきなり大ピンチとなった。
松江は
諦めるような顔をした。
そして、
上村が松江に声をかけた。
