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POISON TEACHER

第31章 POISON DETECTIVE

『3日以内に
1億円を矢倉工場第2倉庫までに
持ってこいっ……、』





『いっ、1億円っ!?』



『嘉山、声が
でかいんだよ馬鹿っ』



ゴンッ……

南はシゲにげんこつを下した。


そのまま受話器を握る
斉藤は交渉を重ねる


『ただし、
条件がいくつかある……』





「なっ……なんだ?」





『簡単だこの刑事科から
第2倉庫まで一人で来ることだ


おっと、悪いけど
応援を連れてきたって無駄だぞ
そこの工場には複数の手下と
無人にあるカメラで
24時間体制で警備に入っている


もし一人でも邪魔が入ったら
どうなるかわかるかな……』




「クッ………」






『そうそう
その苦痛な声を聞くたび
爽快になるよ……



……フフフフフ』





「テメェ………」



斉藤の受話器を握ってる手が
ワナワナと震えていた。

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