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まいと尚樹は
さっきまでのショックは
跡形もなくなったかのように
元気になり


サッカーの試合で
一生懸命にプレイをし、
イキイキとした





だが、
そうは問屋が卸さなかった




まいは体格のデカイ一年生に
阻まれ上手くボールが取れず


さらに一年生たちに
体格差で圧倒されていた


尚樹も必死に走ったが
喘息は治る訳ではなく



『ゲホッ、ゲホッ………


ま、まだまだっ!!』




尚樹はそれでも
必死に走りだし相手のパスを読み
カットした


しかし、喘息の症状で
上手く走ることができず
ボールを外へ出してしまった


ピピーーーッ……!!!





ハアッ、ハアッ、ハアッ………








楠木はグラウンドの外から
見ていて呟いた



『そうっ………、


これが残酷な現実なのよ
忠告したのに………



なのにどうして
それがわからないの……？』



楠木はどうして
まいと尚樹がひどい目にあっても
サッカーをし続けるのか
どうしても理解できなかった？