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溝坂がポンッと
楠木の肩を叩いた





『思い通りに上手くいく人生なんて
面白くねぇよ……、



将来がどうとか………
こうしとけば楽になるとか……

そんなの誰にもわかりやしねぇよ


過去や未来を考えるだけ無駄だ


過去は存在しないし
未来なんかまだ存在しないからな……



結局、それらは自分達が勝手に
作ってるくだらねぇ幻想なんだよ！』



楠木はサッカーで
二人はやられようと、
体がボロボロになろうと
再び立ち上がりイキイキとしてる
二人を羨ましそうに見ていた



『スポーツは計算通りに
効率よく動かねぇ、


どうなるかわからねえから
スポーツは観るのも、やるのも
面白ぇんだ!!


そんな小賢しい
人生なんてバカバカしいだろ？』




溝坂はそういって
あとを立ち去った。





溝坂がいなくなった後
机をドンッと強く叩き激しい怒りを
見せた………






自分の生き方がまるで
完全に否定されたような気分に




『…………………』