POISON TEACHER
第1章 毒舌教師現る
溝坂は國松タカシに囁いた。
『國松!
今日の続きの授業覚えてっか!?』
普段弱気なタカシがいつもと雰囲気が違っていた。
『イジメは、どんな時代になっても、人と関わる限り、必ずなくならない。イジメを完全になくすことは無理なのだ。』
国語の授業でタカシが読んだものだった。
続きはまだあった。
『だが、努力次第ではイジメをなくすことはできる。
それは
自分自身を克服することである。』
タカシは三人に対し強い目で睨んだ。
タカシの揺らがないその目に三人はなす術がなかった。
『いっ、いいのね!これ以上近づいたら、屋上から落とすわよ!』
『落としてどうするんだ?』
タカシは冷静に尋ねた。
『もしあゆみを落としたら、
地獄の底に行っても
一生許さねぇからな!!』
三人組は、返す言葉もなく、黙りこくった。
七海、幸子はあゆみの身体を離した。
麗香は悔しい顔を必死に隠そうとしていた。
三人はそのまま屋上から去っていった。
あゆみは、泣きながら、タカシに抱きついた。
『今までどこにいってたのよ!』
タカシは微笑みながら、
『あの時、泣いて帰ろうとしたんだけど、カウセリング部屋で説教されたんだ。』
タカシは、溝坂にずっと説教されたらしい。
昼休憩終わったあと
溝坂は、あゆみが打ち明けたことを、
タカシに伝えていた。
『ゴメンね、僕が弱いからあゆみを苦しめたんだって
先生に怒鳴られたけど、僕の勇気を出させ、背中を押してくれたんだ。』
中学のとき
あゆみと距離を置いたのは、
自分が関わると
あゆみがあの三人の標的にならないようにした
彼なりの気遣いだった
『あゆみ……、』
タカシは深呼吸をした。
『もうこれ以上、あゆみを傷つけたくない、
だから、辛いことがあったら僕を頼って!
あゆみは俺が守るから!!』
あゆみはタカシの言葉に動揺したが、
『う、うん!
もうこれ以上我慢したりしない
嫌なことは、はっきり嫌って言う!!』
パチパチ……、
溝坂は拍手した。
『その言葉身に染みたぜ!』
どや顔で答えた。
翌日、タカシとあゆみは二人仲良く登校し、
二人の笑顔は、
一日中絶えることはなかった。
『國松!
今日の続きの授業覚えてっか!?』
普段弱気なタカシがいつもと雰囲気が違っていた。
『イジメは、どんな時代になっても、人と関わる限り、必ずなくならない。イジメを完全になくすことは無理なのだ。』
国語の授業でタカシが読んだものだった。
続きはまだあった。
『だが、努力次第ではイジメをなくすことはできる。
それは
自分自身を克服することである。』
タカシは三人に対し強い目で睨んだ。
タカシの揺らがないその目に三人はなす術がなかった。
『いっ、いいのね!これ以上近づいたら、屋上から落とすわよ!』
『落としてどうするんだ?』
タカシは冷静に尋ねた。
『もしあゆみを落としたら、
地獄の底に行っても
一生許さねぇからな!!』
三人組は、返す言葉もなく、黙りこくった。
七海、幸子はあゆみの身体を離した。
麗香は悔しい顔を必死に隠そうとしていた。
三人はそのまま屋上から去っていった。
あゆみは、泣きながら、タカシに抱きついた。
『今までどこにいってたのよ!』
タカシは微笑みながら、
『あの時、泣いて帰ろうとしたんだけど、カウセリング部屋で説教されたんだ。』
タカシは、溝坂にずっと説教されたらしい。
昼休憩終わったあと
溝坂は、あゆみが打ち明けたことを、
タカシに伝えていた。
『ゴメンね、僕が弱いからあゆみを苦しめたんだって
先生に怒鳴られたけど、僕の勇気を出させ、背中を押してくれたんだ。』
中学のとき
あゆみと距離を置いたのは、
自分が関わると
あゆみがあの三人の標的にならないようにした
彼なりの気遣いだった
『あゆみ……、』
タカシは深呼吸をした。
『もうこれ以上、あゆみを傷つけたくない、
だから、辛いことがあったら僕を頼って!
あゆみは俺が守るから!!』
あゆみはタカシの言葉に動揺したが、
『う、うん!
もうこれ以上我慢したりしない
嫌なことは、はっきり嫌って言う!!』
パチパチ……、
溝坂は拍手した。
『その言葉身に染みたぜ!』
どや顔で答えた。
翌日、タカシとあゆみは二人仲良く登校し、
二人の笑顔は、
一日中絶えることはなかった。