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POISON TEACHER

第44章 沖縄旅行なんくるないさぁー(孤島のサバイバル)



溝坂は残ってた薪を
火のなかにいれ、洞窟を
さらに明るくした




そして、溝坂は
暖かい目で楠木を見つめた



『……………、



辛かっただろうなぁ
楠木先生………』










『……!!!』









『何があったのか知らねえが



必死で我慢に我慢を重ねて
無理をしていたんだな………






泣くことも………






甘えることも
できなかった………』








ポタッ…………







ポタポタッ!!!








楠木は溜まっていた
大粒の涙をこぼし
タオルにくるまりながら
子供のように泣き叫んだ





『ウウッ…………






ウワァァァァァーーー


アーーーッ、アッアッ………







ウワァァァァァーーーッ!!!!!』









楠木の過去の苦しみは
どれ程辛かったのか
なぜ苦しまなければならないのか
さすがの溝坂はわからなかった


だが、
感情の捌け口が見つからず
苦しんでるのは確かだという確信は
していた。





溝坂は彼女の感情を吐露させ
一晩中黙って
楠木のそばにずっと寄り添った。

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