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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第10章 藤枝瑞穂の事情①

「うッ……おぇッ……」

私は理解ある大人の女

私は理解ある大人……

私は理解ある……

私は……

「おッ……おぇッ……」

『李奈を部屋に入れないで』

どうしてその一言を言えないのだろう。

『李奈に会ってほしくない』

どうして最初から素直になれなかったのだろう。

『心の狭い女だな。李奈は妹だろ』

言われたわけじゃない。

でもきっとそう思われてしまう。

拓哉を李奈に奪われるくらいなら
耐えられる。

でも元々は……

拓哉と李奈が結ばれるはずだった。

「おッ……おぇッ……おぇぇッッ……」

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