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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第10章 藤枝瑞穂の事情①

「で、李奈にずっとお願いされてること
あるだろ?」
「……ぅん」

李奈は拓哉に会う度に
部屋に行きたいと懇願していたらしい。

いつもはカフェで過ごしている。

私の時間が空いている日は
二人の様子をこっそりと見張っていた。

「そろそろいいかなって」
「……ぅん」

今にも吐いてしまいそう。

「俺と瑞穂は結婚するんだし。それに
何年も断り続けてきたから面倒だ」
「そうだね……ちょっとトイレ」

吐いてしまう寸前。

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