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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第14章 やっと会えた

翌日もその翌日もカレには会えずにいた。

カレが現れる場所は
ここしか知らない。

私の前を素通りする人たちからは
哀れみや好奇な目で見られた。

そりゃそうだろう。

5日間も同じ時刻、同じ場所に
時間の許す限り立ち尽くしているのだから。

「誰か待ってるの?」

哀れむ私に声を掛けてくれる人も居たが
頼らずにいた。

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