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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第17章 千葉逸樹の事情②

━━━━━数時間前

一週間のインターンシップを終えると
その足で報告がてら大学へ出向いた。

「おッ。スーツ姿似合ってんじゃねぇか」

校内で俺に声を掛けてきたのは
写真サークル部長でもあり友人の哲平。

「なけなしの金で買ったんだよ」
「バイトでもしろよ」
「仕送りで充分だ」

就職するまで働かないというのが
俺の信念。

男は死ぬまで働くのだから。

そういうことで俺は
金のかからない下宿をしていた。

しかし現在は事情があって
哲平のアパートで世話になっている。

電車の騒音がたまにキズだが
贅沢は言ってられない。

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