テキストサイズ

ゲーム~姉の男を寝盗る~

第7章 藤枝裕太の事情

「李奈……気付いてあげられなくてごめんな」

ベッドから立ち上がり
俯き加減で椅子に座る李奈の
頭をそっと撫でた。

「ぅぅん……お姉ちゃんと裕太が幸せに
なるならそれでいいって思ってたから……」

いい子だなぁ。

これ以上、李奈を泣かせるわけにはいかない。

「瑞穂ちゃんの話はもういいよ。
李奈、顔を上げて」
「ゃだ……」
「どうして?」
「泣き顔見られたくないもん。それに……
お姉ちゃんに申し訳なくて……」
「だから瑞穂ちゃんの話はするなって」

李奈の顎をくいっと持ち上げ
唇を重ねた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ