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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第7章 藤枝裕太の事情

「裕太……」
「李奈……好きだよ」

再び唇を重ねようとした瞬間だった。

『裕太ぁッ!お待たせぇッ!』

庭先から瑞穂の大きな声。

……忘れてた。

海岸線を一緒に散歩する約束をしていた。

李奈は俺が着ている
Tシャツの裾をつまみ
不安そうに首を横に振る。

『行かないで……』

そう言いたげだった。

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