テキストサイズ

ヒミツの関係 SA

第3章 3 雅紀

3-5

・・・沈黙が長い
翔ちゃん、何か言って・・・・・・






「お前・・・好きじゃない相手でも出来るの?」



「で・・・きる・・・。・・・翔ちゃんも・・・でしょ?」

「俺はそういうとこの道徳観念薄いから・・・。でも雅紀はそういうこと大事にするかと思ってた」
「そりゃ・・・好きな人とが一番いいけど・・・今好きな人いないし・・・それに男と試してみたい、なんて・・・なかなか他の人には言えないから・・・・・・」


「俺はあんまり気乗りしないけど・・・
そういうことしちゃうとなんか気まずくなんないかな・・・仕事に差し支えるようなことになると・・」

「そんなこと、ないよ・・・だって・・・恋人になって欲しいわけじゃなくて、もっと気楽な・・・か、カラダだけの関係・・・だから・・・。
つまり・・・セフレ・・・っていうか・・・ね・・・?合わないと思ったら止めればいいんだもん・・・」



「う~ん・・・雅紀がそこまで言うなら試してみる・・・?
あ、でもさっきはっきり言わなかったけど・・・実は俺まだ男は未経験なんだよね・・・
この間はできそうって感触だけで・・・。だから経験者にリードしてもらいたいって思ってるなら俺無理だから・・・」

「え、あ、そうなの?・・・ううん、いい。いいよ、経験なくても俺、翔ちゃんがいい・・・あ、えと・・・ほら、俺、人見知りするから・・・ね・・・」

「人見知り・・・。あとさ、肝心なこと聞くの忘れてる。試したいって・・・お前どっちがいいの?もしかしてタチ?だったら・・」

「あ、俺はどっちでも・・翔ちゃんとなら・・・いや、翔ちゃんのいい方で・・・」




「あ、そ・・・・・・なんか・・・変な感じだけど・・・じゃあ・・・ヤってみる?」



ため息をつきながら・・・翔ちゃんがまっすぐ俺を見る。

俺は壊れたおもちゃみたいに黙ってかくかくと頷き続けた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ