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ヒミツの関係 SA

第3章 3 雅紀

3-4

「あのさ、あの・・・俺あんま金ないし、
それにそういうとこイマイチ信用できない、
ってゆーか・・・
翔ちゃんもタダで、もっと信頼できるとこあったら 
そっちの方がいいとか思わない?」

「事務所斡旋だから 情報漏洩の点は大丈夫だと思うけど
・・・まぁ、金は確かに嵩むけどな・・・」

「うん、相手の子が現役の間は大丈夫かもしれないよ
、店の方もそういう点は厳しく管理してるだろうし・・・
でもさ、その子が店辞めた後で 恐喝して来たり
いきなり週刊誌に売ったりしたらどうすんの?
アイドル生命の終わりだよ?それにイマドキの子って
簡単に ツイッターやインスタに載せたりすんじゃん・・・」

「まぁ、言われてみれば確かに・・・だけど、お前 どっかいいとこ知ってんの?」



ごくり
自分の喉が音を立てる


「俺・・・」
「うん・・・?」

「おれ・・・・」
「ん・・・?」

「俺だよ・・・翔ちゃん・・・俺ならお金要らないし 絶対誰にも喋らない・・・この間健康診断あったばかりで 変な病気も持ってないし・・・」


「えっ?・・・バカ・・・ジョーダンやめろ・・・」


「ジョーダンじゃないって・・・俺だって・・・ほら。あの。
どこの誰とも知らない人より翔ちゃんのほうが安心だから・・・
えと・・・好きとかそういうんじゃなくて気心知れてるから、って意味で・・・
試すなら・・・翔ちゃんがいいかな、って・・・・・・・・・」


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