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ヒミツの関係 SA

第1章 1 雅紀

1-3

驚きすぎてまともに言葉も出ない俺を置いて 
マネージャーの運転する車に乗って
行ってしまった翔ちゃん

俺は ボーゼンとして いつまでもいつまでも
車のテールランプを見送っていた。



い、今なんて言った?
お、男って言ったよね
男を試してみたら意外と良かったって・・・

翔ちゃん・・・・・・




ガーンとショックを受けながらも
俺は ひとつの可能性にたどり着いていた。

男でもイイってことは・・・
もしかしたら・・・
俺にもチャンスがあるってことじゃない?

そりゃあ、翔ちゃんの好みとか色々あるんだろうけど・・・
もしかしてもしかしたら・・・。


だって、俺ならもちろん秘密は厳守するし、
お金もかからないし、お店とかホテルとかに行くとこ
週刊誌に撮られないかって警戒しなくてもいいじゃん?


たとえ1回きりの遊びで終わったとしても・・・
このまま何もないよりずっとマシだ

今度 翔ちゃんに言ってみよう・・・

沈みこんでた俺に一筋の光が差した。




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