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ヒミツの関係 SA

第8章 8 翔

8-6


「翔ちゃん?え?何で?何でいるの?」

「雅紀・・・今言ったこと、本当か?ホントにお前 俺のこと・・・」
「・・・・・・」

黙って首を横に振る雅紀の瞳に 見る間に涙が溜まっていく
雅紀が一歩退く間に 俺は三歩の距離を詰めて 雅紀の手を握り

「ごめん、雅紀・・・」

引っ込めようとする手を強く握って 
逆に俺の方に引き寄せた。

「ごめん・・・ごめんな、雅紀・・・」

「うっ・・・」
「う?」

「うぅっ・・・」
「え?」


うわぁぁん、・・・と、
子供みたいな泣き声を上げて 雅紀が俺に抱きついてきた



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