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ヒミツの関係 SA

第8章 8 翔

8-8

車の中では専ら雅紀が喋った

ずっと前から俺を見つめていたこと、
オトコを試した、と聞いてから考えたこと
自分がどんどん欲張りになっていくことが怖かったこと
俺にホントの気持ちがバレたら 引かれるだろうと思い、必死に隠していたこと


後半は ひっくひっくとしゃくりあげながら話すので 
何を言ってるのかよくわからなかったけど・・・
それでも 雅紀が俺を想ってくれる気持ちは 
痛いほど伝わってきた


俺だって、お前に負けないくらい
話したいことがたくさんあるんだ


でももう家についてしまった

話すのは後からにして、今はとにかくお前を感じたい

ぎゅうっと抱き合うだけでもいい
お前が俺の傍にいてくれることを確かめさせて・・・


「翔ちゃん・・・でも、仕事大丈夫・・・?」
「今まで お前ばっか負担かけさせてきたからな、俺は体だけは頑丈だから 一晩くらい徹夜しても大丈夫だよ」

「徹夜って・・・そんなに話すことあるの?」
「話すって言っても 言葉だけじゃないだろ。ボディ・ランゲージって言うくらいだ、カラダは時に 言葉より雄弁なんだゾ。」

「翔ちゃ・・・、い、今抱き合うだけでもいい、って・・・///」
「言葉のアヤだ、気にするな・・・」

「それってどっちのこ、と・・・あ・・・っ・・・」




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