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ヒミツの関係 SA

第2章 2 翔

2-5

動揺した俺は かなりのダメージをくらったみたいだ
俺の身体はしっかり気持ちと繋がっているようで、その夜は 相手がどれだけ尽くしてくれても全然ソノ気になれず・・・

ごめん、と金だけ払って、何もせずに家に帰り いつになく早々とベッドに入ったが・・・。



今頃になってなんだよ・・・なんなんだよ・・・



時間差で元気になってしまった俺のカラダ
こんな状態で寝れるわけもなく

なかなか寝付けない俺が その夜オカズに選んだのは、スラリとした細身の身体に黒目がちの瞳が可愛いさっきの男・・・のつもりが。

ぼやけたイメージの中から、霧が晴れるようにくっきり現れた顔は他でもない、数時間前に見た 雅紀のちょっと切なげな表情だった。



雅紀?
なんで雅紀?


・・・そう思いながらも俺の妄想の中で雅紀は眉を顰めて切なげに俺を見つめる


「翔ちゃん・・・いいよ・・・俺を抱いて・・・」

そう言いながら俺の首に両手を回す雅紀

「だって・・・お前・・・別に俺のこと好きじゃないだろ?それに、そもそもゲイじゃないよな?」

そう言いながらも俺はしっかり雅紀を抱き寄せる

「知らなかったの?・・・俺は翔ちゃんが好きだよ・・・だから・・・」

ゆっくりと俺を押し倒し、上に乗ってくる雅紀
俺の屹立を手にして自分の中へと導く雅紀

それをずぶずぶと飲みこんでいく雅紀は 苦しそうにしながらも切なく歓喜の声を上げ、全部入った後は ゆっくりと自分で腰を動かす

「あ・・・っ、雅紀・・・そんなにしたら・・・俺・・・っ」


知らず知らずのうちに、そう口にしながら俺は自分で自分を追い込み続ける。


「雅紀・・・雅紀・・・   あっ、   イク・・・」


何度も雅紀の名を呼び、その中を汚す想像をしながら
いつしか俺は 勢いよく熱いものを吐き出していた。


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