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「ダメやってば…っ！」


もちろん小声で、それ以上はだめだと棗の手を止めた。



「……蜜柑」


うちの名前を呼んだ棗と顔を合わせる。


視線が絡んだ一瞬の間、


チュッ


柔らかな熱を残してすぐに離れた唇。



キス、された……


それを理解した瞬間、一気に熱くなる顔。


「なっ、は、ちょ、みみ見られたら…っ！////」


口をパクパクさせる。


そんなうちを見て、棗は何だか楽しそう。



「……っ！！」

キスされたことで、思わず緩めてしまった手。

その隙に棗の手がシャツの下に侵入してきた。


少しひんやりとした手に、ピクリと体が動く。