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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

「俺がやるっ!!」と球也が前に出た。


 純化はくしゃくしゃになった顔を向けると、無言でうなずいた。


 球也が左手に剣を持ち、巨大トカゲに突き付ける。


「きゅ……きゅう坊」


 純化の目には、激しいほどの力のオーラをまとい、逞しくなった球也の姿が映る。


<パワーが効いてきたな>


 ソーヤは石に変わり、球也の懐に入った。


 トカゲはジッと球也を見ている。


『グワッ!!』と大きく口を開けると、球也を食わんばかりに襲いかかってきた。


 球也は足元にあった椅子を、おもいっきり蹴り飛ばした。


 椅子はトカゲの口内にはまりこみ、口が塞がらない。


 球也はサッと横に回り込んだ。


「デェェーーヤァーーッ!!」


 掛け声と共に、剣を振りかざすと、一気にトカゲの首もとに振り落とした。


 血しぶきが跳ね、ズンと音をたて、トカゲの頭が落ちた。


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、厳しいぃ」


 球也は大きく肩から呼吸をする。


「早く出してやらねえと、溶けてしまうぞ」


 店の入り口から声がする。


 球也と純化は声がする方に目を向けた。



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