
修練の鏡と精霊の大地
第3章 冒険の旅へ
「莉子さんが?」
球也が「どこが?」と、言いたそうな顔で言った。
「私、なんとかファイナルクエストって、昔よく遊んだことある。賢者って、ある程度戦闘も出来て、治癒の力があるんだよね。私、バンタリンさんからもらった薬でみんなをサポートして、また戦うわ。それに、理容師って、昔は外科医の仕事やったからね」莉子はウインクして右手親指を突き立てた。
「じゃあ、俺は戦士ってところか」とコウヤがグッと拳を握った。
「プロレスラーやったら、それが一番相応しいわ」と純化もうなずきながら賛同する。
「じゃ、僕はなんだろ……」と球也が考え出す。
「おい、キュウ、お前は勇者だろ」
コウヤが指を差した。
「えっ!? 僕が!!」
「そりゃそうだ。ゲームからの参考でも、なかなかいいアイデア出したと思うしさぁ」
「そう言ってますけど、コウヤさん、僕がこの話をしたら最初『バカか、ガキじゃあるまいし、遊びじゃねえんだ』って、言ってましたよ」
「バカ!! 昨日と今日じゃ、考えも変わるだろ!!」
和気あいあいとした朝のひとこま。
仲間と言うより、見た目は兄弟のようだった。
球也が「どこが?」と、言いたそうな顔で言った。
「私、なんとかファイナルクエストって、昔よく遊んだことある。賢者って、ある程度戦闘も出来て、治癒の力があるんだよね。私、バンタリンさんからもらった薬でみんなをサポートして、また戦うわ。それに、理容師って、昔は外科医の仕事やったからね」莉子はウインクして右手親指を突き立てた。
「じゃあ、俺は戦士ってところか」とコウヤがグッと拳を握った。
「プロレスラーやったら、それが一番相応しいわ」と純化もうなずきながら賛同する。
「じゃ、僕はなんだろ……」と球也が考え出す。
「おい、キュウ、お前は勇者だろ」
コウヤが指を差した。
「えっ!? 僕が!!」
「そりゃそうだ。ゲームからの参考でも、なかなかいいアイデア出したと思うしさぁ」
「そう言ってますけど、コウヤさん、僕がこの話をしたら最初『バカか、ガキじゃあるまいし、遊びじゃねえんだ』って、言ってましたよ」
「バカ!! 昨日と今日じゃ、考えも変わるだろ!!」
和気あいあいとした朝のひとこま。
仲間と言うより、見た目は兄弟のようだった。
