テキストサイズ

修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

<うちがソーヤで〜す。やっと出れたわ>


「なんで、精霊が関西弁喋るの!?」と莉子が笑った。


<このお姉ちゃん、私達の使い手にはピッタリやわ。うちらをむっちゃ信頼してくれてはる。だから、力出しやすいねん>


「そう言ってるけど、どう?」と球也はニンマリと笑う。


「それなら安心ね、私達の魔法使い、決定ね」と莉子が水色の石を、純化の目の前に置いた。


「純化さん、魔法使いになってくれないか? 占い師だし、なんか近いもんあるからいいんじゃない?」


 コウヤが微笑みかけた。


 純化は俯いて、しばらく考えた。


「あの、ソーヤちゃん」


<なんでっか?>


「後で、ここにある精霊の特徴とか使える力のこと、知ってたら教えて」


<おやすいごようや!! なんぼでも力になるで>


 そう言うと、ソーヤは石に戻った。


 純化はテーブルにある石を集める。


「じゃ、うちがその役割引き受けた!」


 魔法使い役、純化がここに誕生した。


「じゃ、私は賢者ってとこか」と莉子が言った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ