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時を越えて

第1章 時を越えて

「奬!いよいよだね。」

私はもう一度奬の顔を見て言った。

「そうだ、いよいよだな。」

「・・・・・奬今ならまだ後戻りできるんだよ・・・今なら」

私は消え去りそうな声を出して言った。

すると奬は頭をぽんぽんしながら言ってくれた。

「こら!またそんなこと言ってる。ほら行くぞ」

そう言いながら私が歩き出したその時だった。

「大丈夫だから心配するな、俺は後悔はしていない。」

奬はそう言って私に手を伸ばしてきた。

私はその手を掴んだ。

そして奬と手を繋いだまま撮影場所へむかった。

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