テキストサイズ

時を越えて

第1章 時を越えて

監督が叫んでいる声がした。

「誰か手鏡もっていないか?誰か。」

私は手を上げて応えた。

「手鏡は私が用意します。今ちょうど持っているので。」

「おおそうかそれは良かった。実はどんなに探しても手鏡が見つからなくてな、でも良かった。良かった。」

そう言って監督は去っていった。

私はカバンから手鏡を出しスタンバイをした。
(本当にこれで最後なんだよね)

私の手は震えていた。

そして私は今までを振り返っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ