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時を越えて

第1章 時を越えて

それからテーブルに二人で座り 話をしているうちに私の口からポロッと出てしまった。

「本当に夢みたい。まさか独身気分になれるなんて」

すると「独身気分?」と奨が不思議そうに聞いてきた 。

(しまった!嬉しさのあまり言ってはいけないことを言ってしまったよ。)

私は焦った。

「う~ん違うの、私ねずっと親が厳しくて一人暮らしさせてくれなかったのだから……」

私は慌てて言葉をつけたした。
(少し変に思ったかな?)

すると「そうか。一瞬びっくりしたよ。」と奨が言った。

私は奨の言葉を聞いてほっとした。
(危ない危ない私は今独身でいないといけないのに……それにあの事は知られてはいけないし、これから此所で一緒に過ごすんだから気を付けないとね。)

私は心の中で自分に言い聞かせた。

それから奨と私は夕食の用意を一緒にした。

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