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時を越えて

第1章 時を越えて

私は急いでドアを開けた。

その途端に奨が突然入ってきた。

「ごめんな!」と言いながら抱きしめてきた。

「どうしたの?奨お兄ちゃん。」

何故かマンションに帰ると自然に兄弟に戻ってしまう。

「響には迷惑をかけないと思っていたのにあんなことになってしまって……本当にすまん」

私は奨の体を放しながら言った。

「何言ってるの奨お兄ちゃん、響こそ奨お兄ちゃんに感謝しているよ手鏡を守ってくれたんだもの謝らなくていいよ

「響きがそう言ってくれたらお兄ちゃん救われるよ。

そう言って私の頭をポンポンと叩いて部屋を出て行った。

一人取り残された私の動悸は今になってからドキドキ激しくなっていた
(温かな胸のぬくもりだったなあ、お兄ちゃんてあんなふうに妹に接してくれるんだなあ~)

そう思っている妹の響の自分と、何故かこのまま時間が止まってしまえばと少しずつ別の事を思うようになってきた自分がいた。

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