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Perfect Romance

第10章 Happiness



こうして、相葉さんと出掛けるようになってから
だいぶ俺の生活は変わった気がする

休みと言えば1日家に引きこもって
ゲームしたり、眠くなれば寝たりとかなりの自堕落な生活だったから


こんな風にボーッと外で過ごしたり
回りの景色をゆっくり眺めるなんて何年振り?

いや、したことすらなかったかもしれない

コンビニで調達したおにぎりを外で食べるとか
そんな事でさえ新鮮で


「かず?」
ふいに話し掛けられて、びくりと肩が揺れた

「あ、えっ?」

「…つまんない?」
相葉さんからの思いがけない言葉

「相葉さん?」

「いや、なんかボーッとしてるから…」

相葉さんはすぐに俺の様子を気にする
いや、気にしすぎるとこがある

「違うよ、…こんなにのんびり外で過ごすなんかなかったから

…こんな時間、忘れてたなって」

だから嬉しいんだよって…伝わる?
一緒にこうしていられるのも
…こういう機会をくれたのも

そう言って笑い掛けたら
相葉さんは凄く嬉しそうに笑い返してくれた


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