
Perfect Romance
第12章 我が儘でもいいから
たまに入る、意地悪い質問にも
サラリと交わして、上手く冗談を混じえたりと
そこにいた全員が、大ちゃんに惹き付けられた空気すら感じられた
俺はただ、隣で資料のサポートをしたり
補足部分を補うだけだったけど
異動してからの短期間でこれをやるのもなかなかない事だと、褒めて貰えた
部長はとにかく嬉しそうで
「いやぁ、良くやった!!」と何度も繰り返している
俺と大ちゃんはと言うと
そんな凄い事をやったと言うよりも
この残業地獄から解放された嬉しさの方が大きくて
会社の屋上に来て、解放感に浸っていた
「終わったなー…」
「もう、こんなデカイ仕事はいいや…」
のんびりほどほどに動く事が方が俺達にはちょうどいい
大ちゃんもそう感じてるみたいで
二人で暫くの間、空を見上げてボーッとしていた
「あ、お前にのに連絡は?」
ふいに、大ちゃんが訊ねてきた
