
Perfect Romance
第12章 我が儘でもいいから
大きな仕事の後、と言うのもあって
俺と大ちゃんは定時より早く、帰らせてくれた
…かずは、終わり次第
うちに来てくれる
夕飯も、何も用意しなくていいから寝てな
なんて優しい事言われたら
嬉しくて待ち遠しくて、眠れる訳……
と思ったけど
帰って10分で寝落ちしてた
来訪のチャイムで飛び起きた
見れば、帰って来た時のまま、着替えすらしてなくて
ワイシャツは勿論、スラックスもしわくちゃになっている
ー…やっぱり疲れてたんだなぁ
だけどかずがもう着いたから、着替える時間もなく
そのままでかずを招き入れた
「ちょっと…早く帰ったんじゃなかったの?」
予想通り、しわくちゃの服の俺を見て
かずが呆れた声を出した
「何かさ…家着いたら脱力しちゃったみたい」
苦笑した俺に何か言い掛けたけど…
「とにかく風呂だけでも行ってきなよ」
俺をぐいぐい押して風呂場の方へ押しやった
しわくちゃのこれらはクリーニング決定
かずが待ってくれていると言う高揚感に、俺は急いで身体を洗っていった
