
Perfect Romance
第12章 我が儘でもいいから
「今日は…泊まるよね?」
「え、帰るよ」
「へ?!」
あっさりしたかずの返事に、思わず変な声が出てしまった
だって、夜遅いよ?
明日は土曜日で休みだよ?
離れてた分を取り戻さないの?
「なんで!?」
つい、縋るように言ってしまう
「え、だって着替えなんか持ってきてないし
…ご飯食べたら帰るつもりなんだけど」
「やだ!帰さない!」
まるで駄々をこねた子どもみたいだ
だけど仕方ないじゃん
今はとにかく一緒にいたいんだもん
「だから着替え…」
「俺のがある!」
「パンツないし」
「今からコンビニで買ってくる!」
あまりに必死な俺に
ついににのが折れて笑い出した
「…もう、分かったよ」
ー…頑張ってたから、特別だぞ
「今からコンビニ行ってくるから!」
かずの気が変わらないうちに動いてしまえ
俺は夕食を一気に食べて、呆気に取られてるかずを横目に
飛び出すようにコンビニに向かっていった
今夜は寝かさないもんね!!
