
Perfect Romance
第13章 アブナイ夏休み
盆休みまであと3日、と迫った時
櫻井さんが外回りと言う名目で、俺を外に連れ出した
何か話があるらしい
…何だろ、気になる
「二宮、ごめん」
適当に入ったファミレスのテーブルに着いた途端
櫻井さんがいきなり謝ってきた
「え?ちょっ…櫻井さん?」
何だか動揺してしまった俺は思わず挙動不審になってしまう
だって櫻井さんが謝る事なんて考えつかなかったから
「昨日、予約した旅館から電話があってさ」
「はい」
「2部屋予約してた片方の部屋で、ボヤがあったんだって」
「え…」
「で、1部屋しか用意出来なくなったって」
幸先悪い話だなぁ…
でも、櫻井さんは何も悪くないよね
「キャンセルしても構わないって言われたんだけど、…4人1部屋でいいって言っちゃった」
「はい?」
謝ったはずの櫻井さんは何故かニヤリとして
「せっかくの旅行なのに…二人きりになれないからさ、申し訳なくて」
なんて言うから
俺はブワッと真っ赤になってしまった
「俺らはさ、一緒に住んでるからいいけど、お前らは「な…全然問題ないから!変な心配いりませんから!」
