
Perfect Romance
第2章 忘れられない
その日の夜、俺は早速にのにメールした
『今日は、お疲れさまでした!
連絡先の交換ありがとう
今度、一緒に飲みませんか?』
まずは、当たり障りのない文章から
だってさ?
初対面でやらかしちゃったからね、少しは慎重にいかないと
「来た!」
送信してから10分程経って、にのから返信が来た
『今日はありがとうございました
またよろしくお願いします』
あれ?
"飲みに行こう " はスルーされてる
まあ、最初だしね
にのも返信に困るよね
…俺も、これでやめときゃ良かったのに
にのからの返信が嬉しくて
この後も
どうでも良い内容をほぼ毎日
何回も送った俺がバカだった
毎回飲みに行こうと、会いたいと書くのは全てスルーだったけど
そこは超ポジティブに、"迷ってるんだ "なんて都合良く考えてた
初めはにのも返してくれてはいたものの
段々と返信は遅くなり、最後には完全にメールはシカトされるようになってしまった
電話も、出てくれなくなってしまったんだ
