
Perfect Romance
第2章 忘れられない
「普段もあれだけやってくれよ…」
翔ちゃん達が帰った後
資料を片付けていた俺に、大ちゃんが苦笑しながら言ってきた
そうなんだ
にのに良い所を見せなきゃ!と途中から引き継いだ俺は
自分でもびっくりする位、話が上手く進められた
勿論一番驚いてたのは大ちゃんだけど
翔ちゃんも、「すごいじゃん」って褒めてくれて
…にのも、俺を見つめてじっくりと話を聞いてくれていた
まぁね、見つめられてるのはかなりドキドキしたけど
「あれね、自分でもびっくりしてるの」
「何だそれ」
大ちゃんが更に苦笑を深めた
「にのの前だから頑張らなきゃ!って思ったらさ、…何か、出来ちゃった」
「恋の力ってやつか、…なら、にのにいつも傍にいてもらいてぇな」
纏めた資料を封筒にしまった大ちゃんが、俺に渡しながら揶揄るように言う
「…傍にいてくれたら、最高だよね」
そうしたら
間違いなく俺は頑張れる
それこそ、大ちゃん越しちゃうかもよ?
