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Perfect Romance

第14章 今日だけはライバル


「かず?」
抱き締めたまま、相葉さんが囁いた

「なに?」
目だけを、相葉さんに向けると

「嫌な事は忘れよ」
そう言うと、素早く俺の唇を自分のそれで塞いできた

一瞬驚いたけど

俺はすぐにそれを受け入れて
少しの間、キスを楽しんでいた





「ごめん、二宮」
席に戻るとすぐに櫻井さんが謝ってきた


「仕方ないですよ、…でも」
俺は櫻井さんの耳に唇を寄せて

「マジで気持ち悪いんで、傍にいてくださいね!」
かなり本気で、お願いしといた


「分かってるから!さっき雅紀にもしつこく言われたよ」
櫻井さんが苦笑する

でもさ、と言うと

「本当、お前はホモにモテる…」
なんて揶揄うから


「俺の周りはそんなんしかいないんですか…

櫻井さん達と言い、相葉さんと言い

…ホモばっか」

つい思わず言ってしまった


「一緒にすんな!

俺は智以外は女の子の方がいい」

負けじと返す櫻井さん


雰囲気が戻って、やっと俺も
笑えるようになってきた


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