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Perfect Romance

第14章 今日だけはライバル


次は相葉さんにも突っ込みが入った

相葉さんはと言うと

「二宮さんを抱っこ出来るなんて光栄でした」
なんて、しれっと返してるし…

しかも何でそこで、同じ男から
「羨ましい」なんて声が聞こえてくる訳?

俺が羨ましいの?
相葉さんが羨ましいの?


…いや待て
どっちもおかしい

女子社員ならまだ分かるけど、違うし


ふと見たら、櫻井さんがお腹抱えて爆笑してる
何故か隣に大野さんまで一緒にいて
…同じく爆笑


「惚れちゃいました?」
ふざけた突っ込みが止まらない

「とっくに惚れてますよ」
ニッ、と相葉さんが笑う

冗談にして、受け流せば良いんだろうけど
生憎俺にそのスキルは持ち合わせてない

真っ赤になって下を向くから
益々おかしな事になっていくのは分かってるんだけど

俺にはどうしようも出来なかった


「せっかくなんで、抱っこで退場してください!」
追い討ちを掛けた最後の実況

半分やけくそになった俺は、相葉さんに抱っこされた後
わざとギュッとしがみついてみせた


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