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Perfect Romance

第14章 今日だけはライバル


俺の最後の試練、仮装の前の
部署別対抗リレー

それぞれ3課まで、合計6チームで行う正統派のリレー
これは櫻井さん曰く毎年盛り上がるらしい

と言うのも、やっぱり選ばれた選手が出るからか

皆足が早いし、会社の顔が立つかどうかのプライドのぶつかり合いでもあるみたいで

…それに選ばれた相葉さんって、そんなに早いのか
ちなみに大野さんも選手だって…


隣でのほほんとしてる櫻井さん、本当全員参加以外は何1つ出てない…

「櫻井さん」

「ん?どした?」
視線は完全に大野さんに向いてるけど、聞こえてはいるようだ

「…本当に何も出ないんですね」
ー…大野さんは出るのに

ちょっとだけ、皮肉を込めてみるけど

「智、早いぞー❤」
…ダメだ、全然分かってない

「だから言っただろ」

「え?」

「楽しめるまでには最低……」
「すいません」

櫻井さんに、皮肉を言った俺がバカだった

敵うわけ、ないのに






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