
Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
リレーは、スタートから大歓声だった
相葉さんは4番目
大野さんはまさかのアンカー
立場としては、自分の課を応援しなきゃいけないんだけど
やっぱりね、応援しちゃうでしょ
ってか、大野さんがアンカーってのが意外過ぎる
「なぁ、二宮」
「はい?」
「…今だけは、会社裏切っていいぞ」
櫻井さんが、にっこりと笑う
その意味は簡単
「…そりゃあ、
櫻井さんも、ですよね?」
悪戯っぽく櫻井さんを見たら
「当たり前、だろ」
って、ウィンクまでするから
思わず二人で、クスクスと笑った
相葉さんのチームは、現在4位
1位とは、少し差が開いている
だけど相葉さんの前に走った人が早くて、
順位は変わらないものの
かなりの僅差まで追い上げて、相葉さんにバトンが渡った
ー…頑張れ!
声には出せないから、心の中で応援する
だけど
「……すごい」
相葉さんの走りに
思わず声に出して呟いてしまった
