
Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
「…櫻井さーん」
渡されたそれは、見れば一瞬で分かるシロモノ
まあね、櫻井さんの考える事だから
この類いだと言う予想は付いてたよ
付いてた、けど
「何でこんなに短いんですか…」
着せられて、後ろのファスナーを上げて貰い
きちんと着れたところで
その丈の短さに顔を引きつらせた
「ふはっ…」
櫻井さん、自分で用意して吹き出してるし
「二宮、下も本格的にやるか」
「は?」
…何言い出してんの
「せっかく可愛いのに、そのパンツはダメだろ」
「え…いやいやいや!見えないからっ」
見えないし見せないっての
なのに
「コスプレってのはな、成りきっちゃえば平気なんだよ」
ー…なら、櫻井さんがやってよ!
「そう言えば…櫻井さんが新人の時は何やったんですか?」
とは言え抵抗できるはずもなく
櫻井さんにされるがままになりながら
…そう言えば、と聞いてみた
「俺?
1年目は女子高生で、2年目が亀仙人」
「亀仙人って…あの漫画の?」
「もちろん!」
ー…今度見せてやるよ♪
櫻井さん、良く分からない……
